今シーズンはクリスマス・ソングのスタンダード、『Have Yourself A Merry Little Christmas』にフォーカスして、多くのアーティストたちのカヴァーを取り上げています。
数日前のVol.11の記事でもご紹介したように、Apple社も取り上げたほど、数あるスタンダードなクリスマス・ソングの中でもとりわけメロウな、作詞/ラルフ・ブレイン(Ralph Blane)作曲/ヒュー・マーティン(Hugh Martin)によるこの作品は、本当に世界中のアーティストが一度は歌いそして演奏してみたい「特別な作品」であることは間違いないようです。
本来最初に解説しておくべきでしたが、実はこの作品には二つの version が存在しているのに皆さんすでにお気付きだと思います。まずはジュディ・ガーランドが映画『MEET ME IN ST.LOUIS (邦題:若草の頃)』の作中で歌うものと、後にフランク・シナトラがヒットさせることになった歌詞を「前向きな内容」に一部書き直したものがあるのは、かなり有名な話です。「サビ」と表現してよいのか盛り上がりのコーラス・パートに入るところの“Once again as in olden days ~ “と歌ったジュディのものより、“Here we are as in olden days ~ “と歌ったいわゆるシナトラのヴァージョンの方が、その後カヴァーとして採用されるケースが圧倒的なようです。僕もそっちの方が個人的には好きですね。
前置きが長くなりましたが、長く愛されてきているスタンダード作品を紹介するときはやはり敬意を払う必要がありますので、どうかご容赦ください。で、また発見しました。若い才能の持ち主を。Michael Minelli に関する詳しい情報はあまりありませんが、ぜひ視聴してみてください。世界は広いですね。「素晴らしい」としか言いようがないですよ。