こちら関東地方では、あいにくの冬の雨に煙る土曜日となりましたが、今週末がクリスマス前の最後の週末ということもあって、パーティーなどの予定のある方も結構いらっしゃるのでは。
あっという間に過ぎてゆくいつもの12月ですが、今年の『Mellow なクリスマス・ソング』特集もいよいよ終盤です。先月早々とUPしました記事の『私的【Best Mellow Tunes 2014】』でもご紹介しました米国R&Bシンガー・ソング・ライターの 「Joe」(ジョー)こと 「Joe Thomas」による『Have Yourself a Merry Little Christmas』の紹介をすっかり忘れていましたので、今回はそちらをご案内いたします。
元々は『Make Sure You’re Home for Christmas』というタイトルで6曲入り(内2曲は Joe のオリジナル)の Holiday Album を2009年10月に限定リリースしていたものを、『Home Is the Essence of Christmas』というタイトルで更に4曲を追加収録して翌月の11月にメジャー・リリースされております。また後の2012年には、ジャケット・デザインが一新されて再発されています。
このアルバムを通した全体の印象はというと、Jazz のアレンジに大きく傾倒した感じを受けますね。
Joe の解釈による『Have Yourself a Merry Little Christmas』に関しては、特にその傾向が強く反映され、ピアノ・ベース・ドラムといった Jazz の典型的な「ピアノ・トリオ」のスタイルにストリングスをシンプルに絡ませ、そして間奏では長めの Jazzy でリリカルな音色のピアノ・ソロを取り入れ、本来3分にも満たない本作品を5分台にまで延長させています。まさに Joe らしい解釈でもあり、プロデューサー/エンジニアとしてクレジットされている Gene Lennon の影響も伺えるところです。
Joe / “Have Yourself A Merry Little Christmas”
(album: Home Is the Essence of Christmas – 2009)
相変わらずのシルキーでメロウなヴォーカルの Joe ですね。流石です。