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想いは通じるもの

昨日、一通のメールを、大切なお客様よりいだきました。
そのことについてすこし触れてみたいと思います。

差出人は、カフェ・メロウズが期待と不安で船出した11/1のオープン初日に、最初にお客様としてドアを開けていただいた、ご近隣にお住まいのご婦人からです。
最初にお越しいただいたときはお友達とご一緒に、二度目はご主人様と、そして一昨日は初回にいらしていただいたお友達とご一緒に、三度目のご来店となりました。
お客さまが少ない時間でしたので、お二人とあれこれと楽しくお話をさせていただき、にっこり笑顔でお帰りいただきました。
オープン前に一度お店のことで問い合わせをいただいていたこともあって、別件でちょっとお尋ねしたいことがあり昨晩メールを送らせていただきました。ご返信をいただいた中に、とてもありがたい一文を拝見し、僕は胸と目頭がが熱くなるのを禁じえませんでした。

 

『メロウズさんで過ごす時間は、とても貴重で贅沢な時間です。
だから、伺ったあとは幸せな気分になります。』

 

閉店後に、何度も何度も目を通して、鼻水垂らして男泣きしてしまいました。

ありがとうございます。ご理解いただけて、本当に嬉しく思います。

カッコをつけるわけではありませんが、カフェの開業に伴い、自分や家族にとっても大切なものをいくつか失ってしまったのも事実です。そして現在は、お店のことばかりにかまけていて、家庭内では最低の夫であり、最低の父親となってしまっています。残念ながら…
とはいえ、お金では買えない『素晴らしい出会い』という途方もない財産を毎日のように手に入れることができるのも、この仕事の最大の魅力と言ってもよいのではないでしょうか。

『脱サラ』という言葉そのものが大嫌いですが、前職はサラリーマンです。決して、一流のシェフやパティシエでもありません。
今も一から学び、閉店後の厨房での毎日毎晩が修行の場となっています。
カッコいい見栄えのよいケーキも、まだ焼けません。珈琲だって自分で焙煎できるわけでもありません。悔しくてなかなか捨てられない失敗作のケーキを、1ホール悔し泣きをしながらむさぼり食うこともあります。
でも、注文してくださる皆さんの喜ぶ顔を想像しながら、ひとつひとつ心を込めてスウィーツを焼き、珈琲を淹れています。

そんなカフェ・メロウズですが、毎日多くのリピーターのお客様が確実に増えてきております。
もしかしたら、すこしだけ「想いが通じたのかな」といった印象を受けることが多くなってきています。勘違いでなければよいのですが。

たった『一言』で人は救われも、傷ついたりしてしまうものです。僕は今、大切な一人のお客様からものすごい『勇気』をいただきました。

そして今では、『このお店がなくなったら困るから、できるだけ毎日来るからね』と言って実際に来てくださるお客様が、もう何人もいらっしゃいます。

 

頑張って冷凍保存したモミジもそろそろ限界になりつつあります。どうかご容赦ください

 

皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。