昨日と同様に、今日も蒸し暑い一日で、しかも午後になってかなり不安定な天候でした。
体調を管理していくのも、本当に難しい時期であり、改めて北海道などを除いた日本の四季の中に、「梅雨」という季節が存在していることを実感するここ数日の気候ですね。
さて、今日はちょっと「ボヤキ」モードで綴りますが、ご容赦ください。あくまでマスターである僕の私感ですので、読み飛ばしてくださっても結構です。
最近になって、カウンターにお越しいただくお客様によるちょっとしたトラブルが、ここのところ徐々に増えてきている印象が強いのです。
トラブルといっても、お客様同士が喧嘩したとかそういうことではなく、利用していただく方々のマナーというか常識のような部分の問題です。
もちろん、ほとんどのお客様が「大人」としての常識やマナーに従って、気持ちよくご利用いただけているのは、カウンターを仕切るマスターである僕としても、大変嬉しくまたありがたく思っております。
開業以来、カウンターに頻繁にいらっしゃるご常連のお客様には、生意気なようですがいつも申し上げているように、「カフェとはパブリック・スペース(公共の場)」であり、たまたま同じ場所と時間に居合わせたお客様同士が作り上げる、それはまるで奇跡のような「快適な時間と空間」なのだと思うのです。そして大事なのは、ご来店が初回であれ100回目であれ、すべてのお客様にとってその共有物がフェア(公平)であることが大前提とされます。
あくまでお店側で準備できるのは、スペース(空間)、BGM(音楽)そしてドリンクやスウィーツといった部分だけで、カフェの居心地のよさを作り上げていくのは、テーブル席であろうがカウンター席であろうが、実はそこに偶然居合わせたお客さまおひとりお一人なのです。言い換えれば「その瞬間にだけ存在した芸術作品」みたいなものと言っても差し支えないかもしれません。すなわち、たったおひとりのわがままな言動や行為によって、カフェの空間は「天国」から「地獄」へと、一瞬で変化してしまうものだということです。恐らく多くの皆さんが、そんな経験を過去に一度や二度はお持ちではないでしょうか。
もちろんそれをコントロール(管理)するのが、オーナーでありマスターである僕自身の最も重要な仕事なのですが、まだまだ経験不足や不勉強なこともあり、思うようにいかない時も多々あるのが現状かもしれません。オーケストラがバラバラな演奏とならぬよう、そっと隠れたところでさりげなくタクトを振れるというのが、できれば理想なのですが。先日この件に関し、「コントロールができないのは、マスターやお店側の問題」との指摘を、カウンターの仕切りのご経験が深い大先輩より、苦言をいただきました。仰せの通り、これから僕もそういった問題を未然に防げるようなスキルを徐々に身につけていく必要があるのは、言うまでもありません。そしてそれは、一朝一夕で身につくものではないということですね。
「この時代に、カフェで厨房やマスターの方を向いたカウンターって希少ですよね」と仰って、普段からルールやマナーを守ってご利用いただけている、メロウズの大切な大人のお客様たちにとって、憩いの場であるカウンターが無くならぬよう、どうか皆様今一度そのあたりのことをお考えいただけると幸いと存じます。あくまで当店はカフェであり喫茶店です。くれぐれも、スナックやパブのそれと誤解をなさらぬよう、再認識していただくことも必要かと思っています。
「一度マスターから、カウンターの利用について、どんなかたちであれきちんと話したほうがいいですよ」と、たいへん信頼を寄せているご年配のご常連のお客様より、常々忠告をいただいておりましたので、この機会にお伝えさせていただいた次第です。
cafe Mellows がもっとよい方向に進んでいけるよう、どうか皆さんのご理解とご協力を賜わりますようお願い申し上げます。
店主