いつも日々のご訪問ありがとうございます。
最近日の出は遅くなり、日没は早くなり、ほんとうにすぐそこまで、冬がひたひたとやって来ているのを実感します。風邪など召されぬよう、皆様くれぐれもご自愛ください。
さて、最近はブログの記事を更新する度に、読者の皆さんが思い思いに友人・知人の方々へ「SNS」でシェアしてくださることから、例えば「Facebook」でいうところの「いいね」とかそれはもう大変な数になっているようです。
音楽好きのカフェのマスターが開業準備と時を同じくして始めたこんなブログですが、FBで「いいね」をくださった大半がプロのミュージシャンやアーティスト・評論家等々、とにかく音楽関係の方々でした。過去にレコードやCDを数百万枚とか売上げたような超有名な方もちらほらいらして、こちらの方が恐縮しているような状況です。(もちろん海外の方も含めてです。)
当サイトで扱っている音楽のカテゴリー(ジャンル)が「JAZZ」や「SOUL/R&B」が大半のため、圧倒的多数でJAZZミュージシャンの方によるご訪問が突出しているような印象です。なぜだか、女性のJAZZシンガーの方がものすごく多いのはどんな理由からなのか、ちょっと不思議な気もしますが。いずれにせよ、日々のアクセスに改めて感謝いたします。
「iPod」を筆頭に Digital Audio Player の普及に伴う「配信」だとか、「音楽」の聴き方一つとっても、ここ10年程でその環境は過去にないほどの劇的な変化がもたらされました。かつてのようなレコードやCDのセールスが期待できた時代は、もはや遠いものとなってしまったような気さえします。とはいえど、やはり「音楽」というのは、世の誰にとっても「よりどころ」であるが故に、これまでもそしてこれからも、ずっと僕らの傍らに存在し続けていくのだと思います。そんな素晴らしいお仕事に携わっていられる皆さんのこと、ほんとうに羨ましく思えます。皆さんどうかこれからも、リスナーやオーディエンスを幸せな気持ちにしてくださいね。
そういえば、「友達リクエスト」とかも有難く頂戴しておりますが、当ブログ上で再三申し上げておりますように、僕はSNSに適応できない体質ゆえに、休眠中の「FB」もそうですが、Twitter / Instagram 等々、今後も一切参加の予定はありませんので、どうかご理解ください。多くの読者の皆さんからのリクエストにより、記事ごとに主流のSNSの「シェア」目的のプラグ・インを実装しておりますが、僕自身がそれらの「SNS」に参加を希望するという意味ではございません。
どこかの国の首脳や国内の元政治家だとかで、SNSが大好きな大人もいたりしますが、「言葉狩り」のようなああいった泥仕合を見たり聞いたりするにつけ、すごく嫌な気持ちになりますね。挑発した挙句に結局謝罪するくらいなら、「最初からやらなきゃいいのに」って、いっつも思います。長くてダラダラもいけませんが、極端に「短い言葉」や「写真」だけで真意が相手に伝わるなら、苦労はありません。そのうち活字媒体の「新聞」や「本」まで、なくなってしまいまかねません。
音楽家の方々であれば容易にご理解いただけると思うのですが、ご自分が苦労して産み出した数曲の作品が収められた『アルバム』を世にリリースする際は、かわいい作品たちを昔ながらに『アルバム』という一連の作品として聴いて欲しいという、アーティスト側の強い想いがあると考えます。このことについては、昨年逝去した偉大な音楽家の『Prince』(プリンス)が2015年グラミーの「Album of The Year」のプレゼンターで壇上に立った際に、居合わせた観衆やTVカメラの向こう側の世界中のリスナーに語りかけたことで、大変話題になりました。「書物(Books)」についても言及しているのが、さすがに天才と言われただけの人物です。僕はこの映像を何十回も見ましたが、何度見ても心が打たれます。(ぜひこちらをご覧ください)
一曲ごとに聴きたい曲だけを配信によって購入するのは、リスナー側にとっては好都合ではあるけれど、「アルバム」を通してアーティストの伝えたい意図は、悲しいことに不完全に伝わってしまうというのは、音楽好きの人間の立場からみれば、まことに残念なことです。
自分はアーティストではありませんが、不特定多数の世界の人々に向けて何かを発信する以上、自らの言葉に責任を持ちたいという観点から、SNSでは表現しきれないが故に、このような方法を選択しているだけです。便利でありコミュニケーションのあり方を根本から変えてしまったSNSについて、否定するつもりは毛頭ございません。それぞれが目的に合った使い方をすればいいだけで、あくまで「自分はやらない」というスタンスですので、その辺りをご理解いただけると幸いです。
かつての実店舗の「Mellows」と同様、僕は今後も自分のスタイルを貫きます。「無駄な広告」も「不要なリンク」も要りません。時代や流行に迎合しない、こんな奴が一人くらいいたっていいんじゃないでしょうか。その方が、世の中面白いってもんです。どうか今後とも、寛大なお気持ちでお付き合いください。