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三つ葉のクローバー

昨日、埼玉にある僕の実家に年始の挨拶に行く途中で、もうすでに他界している両親の眠っているお寺に先に立ち寄った。

山門をくぐる前に、入り口の案内板に定期的に掲示されている住職の短い一言、つまりは「格言」のようなものを、いつも気になって必ず読むようにしている。今年の年頭における「一言」はこんな感じだ。

『四つ葉のクローバーを見つけるために、三つ葉のクローバーを踏みにじってはならない』

なるほど。「安易に自分の幸せだけを求めるばかりに、そればかりしか見えなくなり、足元の大切なものを見失ってはいけませんよ」といった、戒めなんだと解釈した。二人の息子たちにも尋ねてみたが、おおよそ二人とも同じような意見だった。短い言葉であるけれど、心理をしっかり突いているなぁ、と感心しきり。

これから、独立を目指そうとしている自分の立場をまるで見透かされたようで、自戒の念を込める意味でも、この言葉を大変ありがたく受け止めることにした。

両親の眠るお墓と一昨年亡くなった本家の伯母のお墓を順にお参りし、これからの自分の生きていく方向を心の中で報告させてもらった。自分よがりな受け止め方かもしれないが、両親からは『後悔しないよう、やりたいことをやればいい』と、まちがいなく自分の心にはそう聞こえてきたような気がした。
「がんばるよ」とだけ、心の中で短く返事をして、お寺を後にした。

実家に帰ると、3人の甥っ子と姪っ子がウチの愛犬Pitchの到着を、今か今かと心待ちにしていた。どうやら、3人ともワンちゃんが飼いたくてたまらない様子。みんな、飼ってからちゃんとお世話できるかな?

子供たちが犬と遊んでいる間に、大手住宅メーカー勤務の兄貴に、事の次第を初めて話す。
「やっぱりそうか…」といったものの、かなり不安気な表情に。
これまで準備してきた内容と、これからのプランをじっくり説明すると、ようやく少しほっとしたような様子。
まあ、無理もないか、突然会社辞めて独立するなんて言ったらねぇ… 誰だってねぇ.. そんな反応でしょう。

自分のやることで、実家にも余計な迷惑はかけられないので、またまたここで気持ちを引き締めなおす。

 

2011-01-08 15.22.06
ウチの庭先に咲く冬のクローバー(三つ葉)