スポーツを観て思うこと

今日は、梅雨とはいえかなり雨足の強い悪天候の中を、鹿嶋まで行ってきました。
昨年までは、指導のお手伝いをしていたサッカー少年団の県大会や、J-リーグの鹿島アントラーズのホーム・ゲームを観戦するために何度か訪れたこの地域でしたが、今年に入ってすぐに退職してからは、なんだかんだで忙しく、もちろんあの震災以降訪れたのも、今日が初めてでした。途中、あちこちで道路の地盤沈下や、日本家屋の瓦屋根の被害を多く目にしました。先日、震災復興のイベントを終え、ようやく仮使用できる状態まで修復が進んだカシマ・スタジアムも、どことなく寂しそうに見えたのも、鹿島灘から吹き付ける雨交じりの風のせいかもしれません。

さて今日は、高校総体サッカー・県大会の予選2日目です。今日勝てば、ベスト8が出揃うかたちになります。
長男の所属する藤高が今日対戦するのは、地元茨城県ではここ数年全国高校選手権の常連となっている強豪鹿島学園です。

 

2011-06-17 10.59.53雨に煙るカシマ・スタジアム   そして熱い戦いを繰り広げるプレイヤーたち

 

昨夜から降り続けた雨の影響で、少々の雨ならなんともない人工芝のピッチにもあちこち水溜りができ、パスを出してもボールが走らずに止まってしまうという難儀な状況下で、両チームともゲームの組み立てに四苦八苦している様子。こうなってくると、浮き球や個人技そしてアイディアといった部分で、引き出しや経験の差が、結果につながることが多い。前後半を通して、ボールの支配率は学園を上回っていたと思われるが、数回しかないチャンスをしっかりと得点に繋げた相手のサッカーに、勝利の女神は微笑んだ。
とはいえ、いい悪いは別として、『勝つ為のサッカー』がこの多感な時期を過ごしているプレイヤーにとって、『サッカーを心から楽しめているのか』という視点から見れば、正直なんとも複雑な感情を抱かずにはいられない。
そうはいっても、スポーツとは「勝敗」を決めるもの。だからこそ、辛い練習に耐えてまたチャレンジする・・

結局は、人それぞれの生き方に共通するんですね。だから、スポーツは人の心を熱くするのでしょう。