いつもご訪問ありがとうございます。
暑さがまだまだ続きますね。
僕の場合、なぜだかこんな季節には「涼」を求めて、Jazz を聴く機会が増えてきます。
今夜のように、お気に入りのラジオ番組がお休みの時などは、特にそうかもしれません。
1982年に64歳で逝った、「孤高の天才ジャズ・ピアニスト」として知られる『Thelonious Monk』(セロニアス・モンク)。僕が「モンク」に出逢ったのは、大学1年生の頃。当時むさぼるように聴いていた『マイルス』(Miles Davis)の『’Round About Midnight』の作曲者だと知って、『モンク』を初めて聴いた時の印象は、正直技巧派なのかどうかも区別がつかず、一聴しただけで「独創的・個性的」であり、それまで聴いたことのあるどのジャズ・ピアニストの演奏ともかけ離れた「音」と「プレイ・スタイル」に、とにかくびっくりしたことをよく覚えています。収録から半世紀が経過した今、映像として収められた「モンク」のピアノの演奏は、僕のような素人が一見しても、「普通ではない」ということは伝わってきます。まさに「天才」とはこんな人のことを言うのでしょう。「言葉」は不要。ただ「感じる」ことが大事だということが、ビンビン伝わってきます。
Thelonious Monk – “Don’t Blame Me”
(Live in Denmark, 1966-04-17)
「インターネット環境」が存分に整備され、「世界」がここまでボーダレスで身近になった現代では、過去の偉大な遺産ともいえる多くのアーティストの映像作品などを、「YouTube」を筆頭とする動画投稿サイトを通し、容易に視聴できる時代になりました。国々によって法や規制がまちまちなので、一概には称賛はできませんが、こうして、50年以上も前に記録された貴重なライヴ映像を視聴して、「『モンク』ってこんな凄いピアニストだったんだ」って、すぐに理解できるというのは、何はともあれそのアーティストを昔から知るオールド・ファンとっても、初めて出逢う人々にとっては尚のこと、とても有難い存在なのは間違いありません。
いつの時代も、「Good Music」は永遠に不滅です。
[追記] ちょうど6年前の今日も「Monk」の記事を書いてました。ブログも10年程続けていると、不思議なものでこんなことがよくあるものです。