個人的にはなんだか慌しく過ごした感のあった2015年が、間もなく暮れようとしています。また今年も、できたことよりできなかったことの方が多かったような気がしています。
暮れのこの時期に「なにか一つだけ聴きたい曲って何だろう?」って自問自答したら、この作品が脳裏をよぎりしみじみと聴き入りました。
Charlie Haden & John Taylor / “Bittersweet”
(album: Nightfall – 2004)
ジャズ・アレンジャーの Don Sebesky(ドン・セべスキー)による作品の『Bittersweet / You Can’t Go Home Again』ですが、昨年7月に没した米国人ジャズ・ベーシストの Charlie Haden(チャーリー・ヘイデン)と、今年7月にチャーリーをまるで追いかけるように亡くなった英国人ジャズ・ピアニストの John Taylor(ジョン・テイラー)の Duo による、それはそれはメロウでリリカルな響きを持った音色の作品で聴く者の心を捉えて離しません。(よろしければ過去記事もご覧ください。)
元クルセイダーズのジョー・サンプルを追いかけるようにウィルトン・フェルダーが今年他界したり、音楽界でも数多くの偉大なアーティストたちが夜空の星となっていきました。ちょうどそういう年代のアーティストに多大な影響を受けてきたことを、痛感するここ数年です。そんなふうにして、一つずつ歳を重ねていくのでしょうね。
どうぞ皆さん、よいお年をお迎えください。