数週間前に新聞の雑誌・書籍広告欄でふと目が釘付けになった小説があった。
その小説とは、『虹の岬の喫茶店』。
これまで一度も読んだことのない作家・森沢明夫氏による、実在する房総の岬の突端にある喫茶店をベースに書かれた小説。
とびきり優しくて美味しい珈琲とお客さんの人生にそっと寄り添うような音楽で、訪れた人々を癒し続ける初老の女性店主とお客さんとによって紡ぎだされる6つのストーリー。
まだ第一章を読んだところだけど、単行本の帯にあるように「心がやわらかさを取り戻す」一冊であることは間違いない。
そして、僕と『cafe Mellows』が大切にしていたものと、なんだか重なる部分が多いように思えてきて仕方がない。
第一章の『アメイジング・グレイス』に登場する「ケルティック・ウーマン」による、心が洗われるような「Amaging Grace」を読み終えた後で聴いてみた。心がさらにやわらかくなったような気がしたのは気のせいだろうか。
Celtic Woman / “Amazing Grace” (album: Songs From the Heart -2009)