お盆中からずっと厳しい暑さが続いておりますが、皆様なんとか工夫を凝らして、それぞれにこの憎らしいまでの暑い夏と向き合っていらっしゃることと思われます。
特にお仕事柄、屋外で作業を続けられる方、若人で炎天下での部活に精を出している人たち、皆さんくれぐれも熱中症にはご注意ください。とにかく水分補給だけは欠かさぬよう、お願いします。
もう今は他界して四半世紀が経つ父親から、『読んだほうが将来お前のためになる』と言われ、読み続けてもう数十年が経つ、朝日新聞の一面に『天声人語』という欄があります。知らない人はいないと思いますが、僕も大好きなコラムです。これを読むためだけに、朝日新聞を何十年もとり続けている様なものです。
今日の天声人語の中に、恥ずかしながらこの歳になって初めて知った言葉がありました。
執筆される何人かの編集委員さんから教わるばかりの毎日なので、『天声人語』も『朝日新聞』も新聞が読めなくなるほどの年齢になるまではやめられないのです。
-以下記事抜粋-
~ 雨のあと、高い天に刷いたような雲が浮けば、夏と秋がすれ違う「ゆきあいの空」となる。
『ゆきあいの空』
意味: 夏の代名詞でもある「入道雲」と、秋の空を彩る「すじ雲」や「うろこ雲」が、夏と秋の季節の入れ替わりの時期に、天空で出会うその様を、そう表現するようです。
これが 『ゆきあいの空』 (2012年9月3日スマホにて撮影)
なんと美しい響きを持った日本語でしょう。昔の人は、なぜこんなに表現が豊かだったのでしょうか。現代のように、物質的な豊かさやスピードだけを追求することが是とされがちな環境の真っ只中に生きる我々には、省略形の言葉は生まれてきても、こんな美しい表現の日本語が生まれてくることはこの先ないように思えます。本当の意味での「豊さ」からは、対極の位置で日々の慌しい生活を送っているからなのでしょうか。たとえ一瞬でも、「空」を見上げて何か感じるくらいの余裕を持ちたいものですよね。
ときには、そんな「ゆきあいの空」でもゆっくりと眺めながら、Hot でも Ice でも美味しい珈琲を飲みながら、椅子にふんぞり返ってボケーっとするのも、長い人生においては絶対に必要なことですね。
そんなくつろげるウッドデッキが、”cafe Mellows” にもあるといいですね。いや、きっとあるでしょう。
※他にもどんな表情の「雲」なのか興味のある方は、こちらへどうぞ。
山形は庄内から、ブログ『風の記憶』で、そんな忘れかけた日本の空の様子を発信を続けている方がいます。綺麗な空の写真満載です。